分倍医院
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白うさぎ通信

更新日: 2013-12-2

緑内障

緑内障は、何らかの原因で視神経が障害され視野(見える範囲)が狭くなる病気で、眼圧の上昇がその病因の一つと言われています。目の中には血液のかわりとなって栄養などを運ぶ、房水とよばれる液体が流れています。房水は毛様体で産生され、シュレム管から排出されています。この房水の圧力を眼圧とよびます。眼圧は時間や季節によって多少変動しますが、正常値、10-21mmHgと定義されています。

図 眼科B-1
 
緑内障にはいくつかの種類があります。眼圧が高くなる原因によって主に原発緑内障、先天緑内障、続発緑内障に分けられ、原発緑内障はさらに開放隅角緑内障、閉塞隅角緑内障に分けられます。
原発開放隅角緑内障: 房水の出口である線維柱帯が徐々に目詰 まりし、眼圧が上昇します。ゆっくりと病気が進行していく慢性の 病気です。

正常眼圧緑内障:眼圧が正常にも関わらず緑内障になる人がいま す。これを正常眼圧緑内障と呼び、開放隅角緑内障に分類されます。日本人の緑内障の約6割が正常眼圧緑内障と言われています。

原発閉塞隅角緑内障: 隅角が狭くなり、房水の流れが妨げられ、眼圧が上昇します。慢性型と急性型があります。

先天緑内障:生まれつき隅角が未発達のためおこる緑内障です。
緑内障

続発緑内障:外傷、角膜の病気、網膜剥離、目の炎症など、他の目の疾患による眼圧上昇や、ステロイドホルモン剤などの薬剤による眼圧上昇によっておこる緑内障です。
高眼圧症:眼圧の上昇は認められても、眼底の視神経に緑内障の病変がなく、視野も正常で明らかな異常がないことを高眼圧症といいます。高眼圧症の場合、緑内障ではありませんが、眼圧の正常な方より緑内障に移行する可能性が高いため、定期検査が重要となります。

図 眼科B-4si

初期には目の中心をやや外れたところに暗点(見えない点)ができます。自分自身で異常に気づくことはあリません。中期では暗点が拡大し、視野の欠損(見えない範囲)が広がり始めます。しかし、この段階でも片方の目によって補われるため、異常に気づかないことが多いようです。末期になると視野(見える範囲)はさらに狭くなり視力も悪くなって、日常生活にも支障を来すようになります。さらに放置すると失明に至ります。
症状  一般的に緑内障では、自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行していることが多くあります。視神経の障害はゆっくりとおこり、視野(見える範囲)も少しずつ狭くなっていくため、目に異常を感じることはありません。急性の緑内障では急激に眼圧が上昇し目の痛みや頭痛、吐き気など激しい症状をおこします。時間が経つほど治りにくくなるので、このような急性閉塞隅角緑内障の発作がおきた場合はすぐに治療を行い、眼圧を下げる必要があります。
治療  緑内障の治療は病気の進行をくい止めるため、眼圧を低くコントロールすることが最も有効とされています。治療法としては薬物療法、レーザー治療や手術が一般的です。
日常生活で気をつけること  日常生活で特に気をつけることはありませんが、健康的で無理のない規則正しい生活を心がけましょう。40歳以上の人口のうち緑内障患者は20人に1人と言われていますが、ほとんどの緑内障は自覚症状がなく、病気の進行に気づかないことが多いので、できるだけ早期に発見し治療を開始することが大切です。年一回は眼科を受診しましょう。